もぎたて耳鼻科のトピックス

第34回口腔咽頭科学会学術講演会で院長が 慢性上咽頭炎の研究内容を発表しました。

令和3年9月2日、3日に大阪で行われた第34回口腔咽頭科学会学術講演会で院長が 「慢性上咽頭炎に対するEATの作用機序と内視鏡所見:呼気NO検査での検討」 を発表しました。

 

コロナ禍のため今回も院長は現地参加せず、発表内容は会場で動画が放映されたようです。

 

4月に行われた日本耳鼻咽喉科学会学術講演会で、EATは呼気NO値は低下させる効果がある事を発表しています。

即ちEATはTh2サイトカインを抑制する効果(アレルギーを抑制する効果)が認められる事が推測されました。

 

今回は更に帯域制限光内視鏡所見と呼気NO値に関連があるか検討しました。

 

今回、呼気NO値を、EAT前、塩化亜鉛なしEAT後、塩化亜鉛ありEAT後の合計3回測定しました。

EAT前に比べ、塩化亜鉛なしEATでも呼気NO値は有意に低下しました。更に塩化亜鉛ありEATで呼気NO値は低下しました。

即ち、EATは化学物質(塩化亜鉛など)を用いない物理的刺激効果でも治療効果がある事を間接的に証明する事が出来ました。

塩化亜鉛の効果はさらなる効果という事になります。

 

また田中亜矢樹先生(大阪市福島区:田中耳鼻咽喉科)が報告した慢性上咽頭炎患者の特徴的な内視鏡所見のうち、顆粒状変化が呼気NO値と関連する事が示唆されました。

 

今回の検討で更に慢性上咽頭炎病態とEAT(上咽頭擦過治療)の効果が一歩解明されたことになります。